ブログだと140字以上打てる

大学院生が数学の話とかしている.

ゴルシゲーにキレてたけど水着マルゼンは使う

FAフクキタル80連で引けてないけど救いはないんですか...?

おはようございます. 院試が終わってのびのびしているしぐまです.
今回は過去4回のチャンピオンズミーティング(以下CM)の感想と結果の報告をします.

タウラス杯(東京 芝 2400m 左 春 晴 良)

初めてのCMということもあり,ほとんどの人が手探りで育成をしていました. ネットでは様々な情報が飛び交っていましたが,私が見た中で最も特筆すべき情報は以下の動画(の元になる動画)でえあ~さんが提唱している『馬鹿逃げコンビ理論』だと思います*1. しかし,このCM自体は最終直線の長い東京レース場だったこともあり,差しや追込,特に固有の強力な会長とゴルシに注目が集まっていました.

youtu.be

私は追込を使うなら流行りのゴルシではなく推しのタイシンを使いたかったため,逃げマック・差し会長・追込タイシンで挑みました. その結果,グレードリーグAグループの決勝までは進めたものの,チームとしての戦術が皆無だったため,決勝では高ステータスの相手に蹂躙されて3位になりました.

ジェミニ杯(京都 芝 3200m 右外 春 晴 良)

天皇賞(春)を想定した長距離レースのため,スタミナを確保した育成自体がとても難しく,逃げマック・先行タキオン・差しブライアンというスタミナの確保しやすいメンバーで挑むことになりました. その結果,逃げの競り合いで大きなリードを得ることが多く,そうでない場合は他2人が差し切ってくれたため,予選ではそれなりの勝率を確保することができ,グレードリーグAグループの決勝まで進むことができました. しかし,先行集団が有利な展開になるか否かを相手に依存する構成にしてしまった*2ため,決勝では高ステータスのセイウンスカイにハナ差で負けてしまいました.

京都芝3200mは終盤の入り口が第3コーナー前の直線のため,『直線一気』や『迫る影』が強く,この頃はスタミナ補正20%を持っていることもあり,環境としては前回に引き続きゴルシゲーが続いていました. しかし,次回のCMで状況は一変します.

キャンサー杯(東京 芝 1600m 左 夏 晴 稍重

ここから本腰を入れてCM攻略に挑んだため,文字数が増えます.

ルームマッチによる先行研究

前回のCMの後にルームマッチが追加された影響で,次回のCMの条件だと予想された(そして実際そうだった)東京芝1600mの研究が大きく進みました. その結果,

  • 前回と違い終盤の入り口が最終コーナーの終わりであること
  • 距離が短いため,逃げがスカイ固有で加速した場合,加速スキル無しでは後ろの脚質が間に合わないこと
  • 逃げ以外の脚質が使える主な加速スキルが『豪脚』や『乗り換え上手』,ライアン固有といった不安定な手段しかないこと

が判明し,セイウンスカイが環境トップに躍り出ました. また,逃げが注目されて数を増やしたことに伴い,逃げ同士でハナを争う際に有効な『地固め』や『尻尾上がり』といったスキルが評価されるようになりました.

環境を踏まえたメンバー選択

私はスカイ自体は持っていましたが,『地固め』を持った強い因子を借りることも作ることもできなかったため,逃げで戦うことは厳しいと判断しました. そのため,

  • 先行の中で唯一有効な加速スキルを所持している
  • 前残りの展開でも逃げに安定して勝てる
  • 逃げに比べて育成が容易である

ことから,エルコンドルパサーをエースとして採用することにしました. その際,中盤で逃げに近づき,最終直線入口で2位以内に入ることができるよう*3,スピード3賢さ3のサポカ編成で育成し,中盤スキルを多く覚えさせました. そして,このエースが負ける可能性として,

  • 逃げが多く,エルが固有を発動できないまま逃げ切られてしまう
  • 逃げや先行が少なく,先行集団が中盤でリードを稼げずに差し追込に差される

という2つが考えられたため,残りの2人は

  • 相手を『馬鹿逃げ』させないように逃げは採用しない
  • 差し追込勢の用いる加速スキルは順位制限があるため,それを満たす人数を減らす
  • 『迫る影』や『直線一気』は順位に依存しない有効な加速スキルであるため,後者の展開であれば追込で勝ちを狙える
  • タイシンは俺の嫁

という理由から,追込ゴルシと追込タイシンを採用しました.

実際の環境と結果

いざCM本番が始まってみると,ラウンド1に至ってはメタゲームの中で考察されていた「スカイ固有を所持した逃げ」「加速スキルを積んだ差し」「スピ賢エル」がほとんどおらず,その結果エルが圧勝する展開が多々ありました. 従って,強い相手がいることを前提にした戦術は,ラウンド1では必ずしも機能しないことが分かりました.

流石にラウンド2では上記3つ,特に育成の容易な差しとエルが大きく数を増えました. その結果勝率は大きく下がりましたが,自分に勝ったエルを参考にして,改めてエルを育成したことでまた勝てるようになりました. また,自分が逃げを出さず,追込を2人出す戦術が功を奏し,本来勝てないであろう高ステータスの逃げや差しにも勝つことができました.

決勝では芝スマートファルコン*4が出てきましたが,逃げが1人だったため,強力な固有をもってしても先行集団を引きはがすことはできませんでした. また,中盤スキルや賢さで他のエルに勝ったうちのエルが終盤入口で2位になったため,無事に固有を発動して勝利することができました.

レオ杯(阪神 芝 2200m 右内 夏 晴 良)

前回のCMのお陰で何をすればよいかは分かってきましたが,院試本番があった都合で直前まで育成を行うことができませんでした.

ルームマッチによる先行研究

宝塚記念を想定した本レースでは,

  • 終盤の入り口が3コーナーの途中であるため,前回猛威を振るったスカイ固有が今回も有効である
  • 最終コーナーで加速するマルゼン固有やタイキ固有も使えないことはない
  • 上記した芝ファル子の役割を無理なくこなせる水着マルゼンスキーの登場
  • 終盤が前回よりも長く,差し追込が不確実な加速スキルでワンチャンを狙うのは厳しい
  • 『迫る影』も意味がないため,差し追込が終盤直後に発動できる加速スキルがライアン固有しかない

という事から,

  • 環境トップにスカイ固有を継承した水着マルゼン
  • それに勝てる先行としてマルゼン固有・タイキ固有を継承したオグリ
  • 育成が簡単でワンチャンを狙えるライアン固有を継承した差し
  • 中盤に固有スキルで上がり,マルゼン固有などで加速するゴルシ

が主な面子になることが予想されました.

環境を踏まえたメンバー選択

私は水着マルゼンを持っており,前回と違って『地固め』の因子を持ったフレンドの確保ができたため,逃げ水着マルゼンをエースに選びました. その際,前回のエルと同様に賢さとスキルを盛る必要があったのですが,今回は距離が伸びたため,フレンド枠に完凸クリークを採用することでスタミナを補うスピード3スタミナ1賢さ2のサポカ編成で育成しました.

また,水着マルゼンの対策として逃げ0編成が流行っていたことを踏まえて,『馬鹿逃げ』を確実に行えるように逃げスカイを採用しました. しかし,こちらは育成が間に合わなかったため,『地固め』因子を厳選する際にできたそこそこのステータスのスカイ*5を決勝まで使用しました. 実は,このスカイは固有二つ名が『トリックスター』なだけあって

  • 水着マルゼンが出遅れる,調子が悪い,『地固め』や金回復が発動しない,スタミナデバフを受けた,などの原因で沈んだ際に代わりに先頭を維持する(相手の逃げを勝たせない)
  • 誰かが残り200mまで前を走ることでオグリの固有を発動させ,オグリの勝ちパターンを安定させる
  • 所持していた『一匹狼』のお陰で相手のエースの速度増加を防ぐことができた

という多くの働きをしてくれました.

最後に,先行集団が有利な展開を作る以上,相手の水着マルゼンに勝てる策を用意する必要があるため,マルゼン固有を継承した先行オグリを採用しました. 先行も賢さが重要なことは前回のCMから理解していたため,こちらもスピ3スタ1賢さ2で育成しました.

実際の環境と結果

まず,ラウンド1は前回と同様にメタゲームの中で考察されていた面子はあまりおらず,水着マルゼンとスカイで勝ちを量産できました. 一方,水着マルゼン対策として入れたオグリは1回も勝てませんでした. 自分に勝ったオグリのステータスとレース展開をよく見た結果,今回の先行は賢さはC+からB程度で良く,むしろパワーが重要であることが分かり,改めてスピ4スタ1たづなで育成し直しました. その際,たまたま『地固め』が使える条件が整ったため,『地固め』持ち先行オグリという,逃げが『地固め』を所持していることが前提*6ウマ娘爆誕しました.

ラウンド2ではこのオグリが大活躍し,自分の水着マルゼンにすら勝つ展開がよくありました. 一方でSランクの追込花嫁マヤノや終盤入口で先行集団に追いついている追込ゴルシなど,対策が通用しない強者には敗北してしまいました. また,ライアン固有を発動させた差しはやはり強く,たまに負けることがありました.

決勝は時間と機材と環境が整ったため,ツイキャスでフォロワーと一緒に見ました. まず,脚質分布は逃げ3先行3差し2追込1だったため,先行集団が有利な展開は作れそうだと安心しました*7. しかし,よりにもよって水着マルゼンが出遅れたため,開始直後から滅茶苦茶大きな声で叫びました. その後,中盤戦では中盤速度スキルが多いスカイが相手の通常マルゼンにハナを譲らず,オグリは積んだスキルやステータスのお陰で先行オグリ3人の中で抜き出ることができました. その結果,良い位置から加速を開始したオグリがスカイのお陰で自身の固有を発動できたため,相手の差しブライアンから逃げきって勝つことができました*8

感想と次回予告

直近2回のCMで優勝することができたため,自分が育てたウマ娘に先頭の景色を見せることができて良かったです.

次回はCMの勝ち方や必要な知識を自分なりに纏めたいと思います.

*1:この時代に「脚質は被らせてもいい」「デバフ以外のサポート方法がある」「逃げの競り合いには賢さが必要である」などの事実を確かめ,戦術に落とし込んでいることが素晴らしいと思います.

*2:逃げが1人なので相手が逃げを出走させていないと先行集団が有利な展開にならない.

*3:エル固有には「2位以上」という厳しい制限が付いているため,上記のようなスピ賢育成が必要になります.

*4:固有が中盤速度スキルであり,逃げ同士の対決でハナを取りやすいため上手く育成できればスカイより強いと言われていました.

*5:この娘もオグリの強化前は何勝かしてくれたため,レース展開の大切さをよく知ることができました.

*6:逃げが『地固め』を所持していない場合,前に出過ぎた先行は逃げにハナを譲るために減速するため,結果として他の先行にも前を取られて敗北しやすくなります.

*7:逃げが5や6だと全体的に詰まってしまい中盤でリードが取れないため,結果として差し追込が有利になる

*8:実は,このブライアンが『一匹狼』を所持していたため,スカイは大切な決勝戦で上記したすべての働きをしてくれました.感謝ッ!!