ブログだと140字以上打てる

大学院生が数学の話とかしている.

なつやすみ2020(その3)

おはようございます*1TeXLaTeXに悩まされているしぐまです.

08/22

ブログに第2週の分を投稿した. 数が数えられず,1週間の長さが8と6になっていたことに気付いた.

私にとって重要な式である 1 = 0.99\dotso の理解が深まった. 超実数として両辺を考えると,


1 = [1, 1, 1, \dotso], \qquad
0.99\dotso = [0, 0.9, 0.99, \dotso]

になるが,このとき


[1, 1, 1, \dotso] \neq [0, 0.9, 0.99, \dotso] \quad \text{かつ} \quad
[1, 1, 1, \dotso] \simeq [0, 0.9, 0.99, \dotso]

が成り立つ. つまり,我々が自然に(?)持つ「両者は異なるが,その差は無限に小さい」という感覚が実際に扱えているのである. この事実に気付けただけでも超準解析の本を買った意味があると思えた.

関数解析のゼミをした. Neumann問題の話が終わった後,多重Fourier級数が導入された. その後は演習問題の解答を聞いて雑談した(僕が超準解析の話を少しした).

08/23

ここ数日で気付いたけど,pixivで漫画漁るのやめた方がいいな? 探せばいくらでもいいのが出てきて,生来の特性(とりあえず文字なら何でも読んでしまう)と相まって無限に時間が溶ける.

超準解析のゼミをした. 僕が拡張定理について話した後,一般の超冪の定義と可算広大化定理の話をしてもらった. 教科書がガバで仮定が抜けていたので,それを推測することになった. お陰で理解は深まったので,まあ許してあげよう(?). ちなみに前回僕が発表した \ast-有限和の定義でもテキトーな定義してて,そのせいで 1 + 1 すら計算できなくて困った(適切に修正はできた). 一度,超実数に限らない一般の超冪についても移行原理とか証明した方がよさそうなので,いずれブログに記事を上げます*2

VSCodeLaTeX打つときに便利なhover preview用のtexファイルを更新した. これがあるといちいちPDFに飛ばなくて済むので,少し時間のかかるコンパイルを回さなくても作業が続けられる*3

「ブログ記事3日連続投稿するぜ!」と思って作業してたけど,2時間中1時間くらいが寝ることに費やされたのでダメでした... ネタ自体は色々あるので,実りある夏にしていきたい.

08/24

某大学の本館が爆破予告された当日である. 「移転するなら転がした方が壊すより安上り」とまで言われる本館が壊れるとは思えないが,中にあるもの(人や本)は普通に壊れるので何もないことを祈るだけである.

TeX講習会のために資料やそこに載ってる参考文献を読み漁った(とりあえず3時間くらいかかった). 予定が合わず,自分自身は講習会に出たことがないことによる弊害をひしひしと感じている(当たり前のことを知らなかったっぽい).

上記のブログ記事を書き終わって投稿した*4

上記の歪んだ動き(全て徹夜して行っていた)が原因で,用事があったタイミングに寝てしまった. 実は用事がサークルと大学でダブルブッキングしていたのだが*5,そもそもどちらにも出られない結末にびっくりした(あほ過ぎる).

久しぶりにSwitch触ったら充電切れてて悲しい気持ちになった. 切れたことが分からないくらい長い間触れなかったんだよなぁ...

結局大学は爆破されなかったので一安心.

08/25

見てなかった講義の動画を見ようとして気が散って他のことしてた.

数検1級を友人が取っていたので,自分も数検1級の問題を解いてみた. 計算のミスを減らすことと解答を上手く纏める力が足りていないので,統計を勉強したり,演習を積めば取れそうだった.

08/26

ようやく残ってた講義を見た. 証明の理解を放置している定理がまた出てきたので,早く理解したい(今学んでいることを使うと楽に証明できるらしいので,ちょっとやる気が起きないけど...).

将棋ペンクラブのブログを見ていた. 気が付いたら23時間経っていたので大変面白いことが伝わると思う(伝えている場合ではない).

バイト行った. 解けない問題あって笑ってしまった(笑っている場合ではない).

LaTeXの本とか資料とか見てるけどキツイ!!!!!!!! もっとちゃんと勉強しとけば良かった...(本買ったの去年だし)

08/27

午前:寝てた.

昼食後から夕食まで:寝てた.

TeX講習会の資料を作成するはずだったが,Mathtechの方の原稿とか見てたら全く進まなかった. 先輩から知見を得ることはできたので,それだけ書いておく:

  • pTeXやLuaTeXのような日本語を扱える組版システムでは,和文和文の間・和文と欧文(数式を含む)の間に適切な間隔(グルー)が入る.
  • しかし,和文Aと欧文Bの間に半角スペースを入れてしまうと,Aと半角スペースの間・半角スペースと欧文の間にグルーは入らないため,結果として出力がおかしくなってしまう*6
  • この問題は,本来和文・欧文として処理してほしい文章が内部ではそう扱われていない際にも顕在化する. その解決方法として,bxghostパッケージ*7を紹介された.

*1:健康優良児なので,当然これは徹夜して投稿しています.

*2:こう書いておけば逃げられないでしょう.

*3:これを見てVSCodeが気になった人はこの記事を読んでVSCode生活始めましょう:VSCodeでLaTeXを書くと楽 - ブログだと140字以上打てる

*4:「れべすぐぇ」って響きが好き - ブログだと140字以上打てる

*5:どちらも任意参加ではあったので致命傷ではない...はず.

*6:正直普段は気になるような大きさの差は生まれない. 例えば,長いインライン数式を書いたせいで,文字同士の間隔を大きく空ける必要が出てきたりすると,その差は顕在化する.

*7:BXghost: (u)pTeX 以外でも適切に和欧文間スペースを入れたい | ラング・ラグー